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このカラーは、アメリカで1907年に初めて出版されたアーサー・ラッカムによる挿絵入りの『不思議の国のアリス』をロンドンにある古書店「マージパン・ブックス」で購入したことから生まれました。ラッカムは1900年から今日まで続く挿絵本の黄金時代を代表する挿絵画家の一人として広く知られています。

彼のスタイルは半透明の淡い色彩を用いて昔のセピア写真のように描くやり方ですが、これはカラー印刷の発展により再現することが可能になったものでした。

カラーチップには、イラストレーションの中の異なる場面に因んだ名前がそれぞれつけられ、パレットには欠かせない色彩になっています。

最終的に生まれたカラーボードは、薄暗い色調でセピア感覚を備えた、最もトーナルな色彩になりました。