世界中の手芸ファンやアパレルブランドから長く愛され続けているリバティプリントの「タナローン」。シルクのような滑らかな手触りと美しい発色に、一度触れると虜になってしまいます。
でも、いざ自分でお洋服や小物を作ろうとお気に入りの生地を手にした時、「タナローンって裁断前の水通しは不要って聞くけど、本当にそのままでいいの?」「お洗濯して、シワになったり色落ちしたりしないか心配……」と、その扱い方に戸惑った経験はありませんか? せっかくの特別な生地ですから、正しい扱い方を知って、作品を綺麗に長く楽しみたいですよね。
そこで今回は、リバティ・ファブリックスを長年扱い続けるメルシーのスタッフが、プロの目線から「タナローンの正しい扱い方」を徹底解説します! 気になる「水通しの真実」や、長く美しさを保つためのお洗濯・アイロンのコツ、そしてタナローンの特性を最大限に活かせるおすすめの作品まで、たっぷりとご紹介します。
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タナローンの名前の由来
リバティ・ファブリックスといえば「タナローン」と言われるほど、世界中で愛されている唯一無二のスペシャルな生地。実はこの名前、イギリスの老舗リバティ社が生地を開発した当時、原料となる上質な綿花の産地であったアフリカ・チャド共和国の「タナ湖(Lake Tana)」の近くで採れる綿花を使用していたことに由来しています。
唯一無二のスペシャルな生地!4つの特徴
タナローンの魅力は、大きく分けて4つの特徴にあります。
・上質な超長綿を使用:繊維の長さが非常に長い「超長綿(ちょうちょうめん)」と呼ばれる高級綿花を使用。糸を細く均一に紡ぐことができるため、強度としなやかさを同時に実現しています。
・シルクのような光沢と滑らかさ:綿100%でありながら、まるでシルクのような上品な光沢と、うっとりするような滑らかな肌触りを持っています。一般的なコットンブロードやローン生地に見られるパリッとした硬さはなく、皮膚にしっとりと寄り添うような優しい質感が特徴です。
・軽やかでエアリーな質感:薄手で非常に軽く、ふんわりと空気をはらむようなエアリー感があります。高密度に織り上げられているため、薄手なのに強度が高く、ドレープ性(布が自然に描く美しい波や落ち感)にも優れています。
・優れた吸放湿性:通気性や吸湿・放湿性に優れているため、汗をかいても蒸れにくく快適です。「タナローン=夏の素材」というイメージを持たれがちですが、年間を通じて心地よく着用いただけます。
シルクのような美しさを持ちながら、おうちでのケアや縫製はコットン感覚で楽しめる、まさに「いいとこどり」の贅沢な素材なのです。
プロの結論!基本は「地直し」のみでOK
手芸好きの間でよく話題になる「タナローンの水通し」問題。結論から申し上げますと、「基本的には水通し不要(地直しのみでOK)」というのがプロとしての見解です。
一般的な服作りや小物作りであれば、わざわざ水に浸して乾かすという「水通し」はせず、スチームアイロンをしっかりあてて布目を整える「地直し」だけで、すぐに裁断へ進んでいただいて全く問題ありません。(※例外として、寸法変化をミリ単位で厳密に抑えたい作品を作る場合は、最初に水を通しておくとより安心です)

なぜ縮まない?水通しが不要な理由
一般的な綿生地は洗うと1〜3%ほど縮むため水通しが必須ですが、タナローンは水洗いしても縮み率がわずか1%未満であることがほとんどです。
その理由は、極細の上質な超長綿を均一に硬く紡ぎ、「非常に高密度」に織っているから。水を含んでも糸が急激に膨張・収縮しにくい構造になっています。さらに、リバティ社の高い技術で加工・プリントされているため、最初から生地の目が非常に整っています。これが、タナローン最大の強みであり、扱いやすさの秘密です。
落ち・型崩れを防ぐ「リバティプリントのお洗濯」の正解
タナローンのお洋服や小物を洗濯する際、一般的な弱アルカリ性洗剤を使うと、繊細な色合いが退色・変色してしまう恐れがあります。必ずエマールやアクロンなどの「中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)」をご使用ください。
手洗いが一番おすすめですが、洗濯機を使う場合は「裏返して洗濯ネットへ入れる」こと。そして、「手洗いコース」などの弱水流で優しく洗うことで、表面の毛羽立ちを防ぎ、なめらかな手触りを維持できます。
そして、型崩れやシワを防ぐ最大のコツは「脱水時間」です!長時間の脱水は強いシワの原因になります。脱水は10秒〜30秒程度で止め、まだ水分を多く含んでいる状態(滴り落ちない程度)で取り出し、水の重みでシワを自然に伸ばす「ぬれ干し」をしてください。乾いた後のアイロンがけが劇的に楽になりますよ。
※生地が縮み、強いシワが定着してしまうため、乾燥機の使用は絶対にNGです。
アイロンは、お洋服が完全に乾ききる前の「ほんのり湿り気が残っている状態」であてるのがコツです。乾いている場合は、スチームをしっかり効かせるか、霧吹きで少し湿らせてください。
温度は、高すぎると生地の傷みやテカリの原因になるため「中温」がベストです。また、アイロンを滑らせるように強く引っ張ると、薄く繊細な布目が歪んでしまうことがあります。「上からポンポンと優しく押さえていく」ように滑らせることで、生地の目を傷めず綺麗なハリが戻ります。

生地の状態で美しく保管する秘訣は「光」と「折りジワ」への対策です。
・直射日光と蛍光灯の光を遮る:美しい発色を守るため、光の当たらない場所で保管するのが鉄則です。実は、部屋の蛍光灯やLEDの光でも長期間当たると変色・退色の原因になります。透明なケースに入れる場合は、上に不織布などをかけて光を遮断しましょう。
・長尺生地は「巻き保管」が理想:1m以上の長い生地を強く折りたたんで重ねておくと、折り目が固定されてしまい、裁断時の地直しが大変になります。ラップの芯や厚紙などの軸にくるくる巻いて保管すると、折りジワがつかず綺麗な状態をキープできます。たたむ場合は、半年に一度など定期的に折り目をずらしてたたみ直すのがおすすめです。

タナローンの特性である「ドレープ性と軽さ」を活かすなら、やっぱり「揺れ感」や「ギャザー」のあるお洋服が一番美しく仕上がります。
ギャザーブラウスやパフスリーブブラウスは、一般的な綿生地だとゴワつきがちですが、タナローンならボリュームが出すぎず、体に沿ってストンと落ちる優雅なシルエットに。フレアスカートも、生地をたっぷり使っても重たくならず、腰回りが膨らんで見えないのが嬉しいポイントです。もちろん、リバティプリントの世界観を全身で楽しめるワンピースも贅沢でおすすめです。

デリケートな肌にも。ベビー服や子供服にも最適
超長綿のなめらかな肌ざわりは、デリケートな赤ちゃんの肌にも安心です。お洗濯しても乾きが早く型崩れしにくいので、実用性とおしゃれさを兼ね備えた特別な日常着にぴったりです。

特におすすめしたいのが、メルシーならではの「コラボレーション&限定企画」です。 限られた店舗でしか買えない貴重な「ハローキティ × リバティ・ファブリックスSeason1・2復刻コレクション」や、数年の歳月をかけて温め続けられた待望のスペシャルコレクション「ミッフィー × リバティ・ファブリックス」など、他では手に入らない特別な生地を多数ご用意しています。
▼ハローキティ×リバティ・ファブリックスの詳細はこちら
https://www.merci-fabric.co.jp/fs/merci/c/liberty_kitty_2026
「リバティプリントは高級だから、失敗するのが怖くて……最初は安価な生地からにしようかな」 もしそんな風に迷われているなら、だからこそ『初めてのソーイング』にリバティのタナローンをおすすめしたい理由があります。
実はタナローンは、初心者の方にこそ選んでいただきたい「本当に縫いやすい生地」です。シルクのような美しさでありながら綿100%なので、針通りが良くアイロンもしっかり効くため、驚くほどスムーズに仕立てることができます。
さらに、リバティの緻密で美しい柄には「縫い目を優しく包み込んで目立たせなくしてくれる」という魔法のような効果もあります。ご自身では「少し曲がっちゃったかな……」と思っていても、完成してみると全く気にならないほど、上質で魅力的な作品に仕上がるのです。
「私にもできた!」という感動と喜びは、きっと「次は何を作ろう?」という手芸の楽しさへ繋がっていくはずです。ぜひ最初の第一歩を、最高のお気に入りの生地と一緒に踏み出してみませんか?
心ときめく生地との出会いはここメルシーで。